健康に対する意識が世界的に高まり、健康に関する情報がいろいろな形で広まるようになりました。公的機関からの健康情報のみならず、個人が作成したブログやSNSなどでもさまざまな情報が拡散されています。

健康関連製品では、口コミが大きな判断基準になります。しかし、そうした口コミも客観的な根拠に基づいた内容が記載されているわけではありません。特にブログやSNSでは、個人の見解で書いているため、たまたまその人にとっては良い効果や悪い効果があった可能性もあります。こうした事実をきちんと理解した上で、口コミを参考にすることが重要です。

情報が溢れている現代において、正しいか正しくないかの情報の選択が完全に個人に委ねられる時代になっています。そのため、特に医療従事者たちは、本当に正しい健康情報を把握しておかなければなりません。

病気を患っている患者さんは、「早く元気になりたい」という意識を強く持っているため、ブログやSNSなどの情報源からさまざまな健康情報を集めています。何でも試すような患者さんの場合、健康を害するリスクがあるものに手を出してしまうこともあり得ます。誤った情報を鵜呑みにして実践しないよう、注意喚起をするのはもちろん、日頃から相手の食事や運動、生活の流れなどをしっかりと調査することが大事です。

さらに、注意喚起の情報を収集してまとめておくのも大切です。健康被害については、公的機関が積極的に情報を発信しています。健康食品による事故情報も日本ではデータベース化しているので、なるべく目を通すようにしましょう。